先日、王位を獲得し、棋聖のタイトルと併せて二冠となった藤井聡太二冠。そして、もう次のタイトル戦に向けての挑戦が始まっています!今回は次に藤井聡太二冠が挑戦するタイトルである王将戦のルールについて、また第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦でライバルとなる棋士の方々や、その日程について調査しました。
王将戦挑戦者決定リーグ戦とは?そのルールは?
王将戦とは将棋界に8つあるタイトルの1つで、将棋界の序列では第7位とされています。
それぞれのタイトルの優勝賞金額や序列については以前の記事を見てくださいね。
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王将戦は全棋士が参加できる棋戦で、まずトーナメント形式の一次予選・二次予選が行われます。トーナメントの勝ち上がり者3人と、シード者4人を合わせた計7人で、総当たりのリーグ戦を行い、その優勝者が現王将に挑戦することができます。王将戦本戦は持ち時間8時間2日制の七番勝負となります。
第70期では一次予選で154人の棋士が参加し、10人が勝ち上がりました。
二次予選では、一次予選を勝ち上がった10人に加え、前期挑戦者決定者リーグでの陥落者など加えた計18人が3ブロックに分かれ、戦いが行われました。その中から、木村一基九段、佐藤天彦九段、永瀬拓矢王座の3人が勝ち上がり、挑戦者決定リーグ戦に進みました。
さらに前期の挑戦者決定リーグ戦で成績上位となった棋士4名がシードとして今期のリーグ戦にも参加し、あわせて7人で挑戦者決定リーグ戦を行うことが決まりました。
挑戦者決定リーグ戦では、ここまでのトーナメント戦とは違い、7人の総当たりで戦う過酷な勝負となります。
160人以上いる現役棋士の中から7人しか参加できない王将戦挑戦者決定リーグ戦。その時を代表する棋士たちが集まり、総当たり戦で挑戦者を決めるという厳しいルールですね。いかに勝ち抜くのが、難しいのか想像できますね。
第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦のメンバーは?現王将は?
さて、今回行われる第70期王将戦の挑戦者決定リーグに挑むのは、広瀬章人八段、豊島将之竜王、藤井聡太二冠、羽生善治九段、永瀬拓矢王座、木村一基九段、佐藤天彦九段の7人です。いずれもタイトル獲得経験のある、将棋界のトップを走る方々です。それでは各棋士の方々の獲得タイトルについて見てみましょう。
広瀬章人八段は2010年度に王位を、2018年度に竜王を獲得し、通算でタイトルを2期獲得しています。
豊島将之竜王は2018年度に王位と棋聖の二冠を、2019年度に竜王、名人と叡王を合わせた三冠を獲得し、通算でタイトルを5期獲得しています。
藤井聡太二冠は2020年度に棋聖と王座の二冠を獲得し、通算でタイトルを2期獲得しています。
羽生善治九段は多すぎて列挙するのが大変なので割愛させていただきますが、通算でタイトルを99期獲得しています。直近では2017年度に竜王と棋聖を獲得しています。
永瀬拓矢王座は2018年度に叡王、2019年度に王座を獲得し、通算でタイトルを2期獲得しています。
木村一基九段は2019年度に王位を獲得し、通算でタイトルを1期獲得しています。
佐藤天彦九段は2016~2018年度まで名人を連続で3期獲得しており、通算でタイトルを3期獲得しています。
以上のように、全員がタイトル獲得者であるだけでなく、その獲得時期も3年以内であり、まさに今を代表する実力者が集まったといえるでしょう。
さらに現王将のタイトルを保持しているのは現役最強とも呼ばれている渡辺明名人です。
誰が勝ち上がっても、本戦でも熱い戦いが期待できますね。
第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の日程は?
現在行われている挑戦者決定リーグは9月22日(火)から始まります。豪華な顔ぶれとなったこのリーグ、さらにリーグの優勝者が挑戦する現王将は渡辺明名人という注目の戦いが目白押しの今期の王将戦となりました。
現段階ですべての棋戦予定は決まっていませんが、ここまで決まっている日程については以下のとおりです。なお、先に記載した方が先手となります。
9月22日(火)羽生善治九段 対 藤井聡太二冠
9月24日(木)佐藤天彦九段 対 広瀬章人八段
9月25日(金)豊島将之竜王 対 木村一基九段
10月 5日(月)藤井聡太二冠 対 豊島将之竜王
10月11日(日)永瀬拓矢王座 対 佐藤天彦九段
10月14日(水)佐藤天彦九段 対 羽生善治九段
10月15日(木)広瀬章人八段 対 豊島将之竜王
10月26日(月)永瀬拓矢王座 対 藤井聡太二冠
いきなり9月22日(火)は藤井二冠と羽生善治九段という豪華な顔合わせが実現しました。その後も注目の戦いが続き、目が離せませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は藤井聡太二冠も出場する第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦に注目して、そのルールや日程、メンバーについて調査してみました!
今回の王将戦はまさに実力者ぞろいで、将棋ファンも驚きのビックカードが目白押しです。
この機会に将棋の世界に触れてみるのも面白いかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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