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「地獄谷?なんだそれは?」「スノーモンキーって聞いたことあるけど見たことないな~」「冬の長野に行きたいけどどこに行こう…」なんて思っているあなたにぜひ!
今回は、温泉に浸かるサルで有名な、長野県にある「地獄谷野猿公苑」をご紹介します!
目次
地獄谷野猿公苑とは?
地獄谷野猿公苑は、長野県の北部、下高井郡山ノ内町の地獄谷温泉にある、野性の生態の観察が出来る野猿公苑のことです。標高850メートルのこの地は、一年のほぼ三分の一が雪に覆われる厳しい環境で、急峻な崖と、いたるところから立ち上る温泉の湯気、そのような光景を見た太古の人々はこの地を地獄谷と呼びました。しかしここでは、古くからニホンザルの群れが生息しており、温泉に浸かるその姿からは、「地獄谷」というよりはむしろ「天国谷」とでも呼んでも良いかもしれません…。というのはさておき、地獄谷野猿公苑は、1964年開苑以来、ニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所、そして温泉に入るサルとして、広く世界中の人々に愛されています。また、冬場に温泉に入るニホンザルの姿は“snow monkey”(スノーモンキー)などと呼ばれ、国内外のメディアでも数多く取り上げられ、アメリカのニュース雑誌「タイム誌」でも紹介されました。多くの研究者や写真家も訪れ、数々の成果を上げています。
地獄谷のサルに会いに行こう!
地獄谷は世界的観光地
地獄谷野猿公苑には年間10万人近くの人々が世界中から集まり、特に冬の時期は1日1,500人程の観光客が訪れます。というのも、世界的に見てもサルが温泉に入る唯一の場所と言われているからです。ただ、人間が寒い冬にお風呂に浸かりたくなるのと同じで、サルが温泉に浸かるのも冬場だけで、温暖な時期には積極的に浸かりません。しかし、上信越高原国立公園の志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置しているだけあり、生活しているのはニホンザルだけではなく、動物、昆虫、植物、等々、様々な生物が生息しています。そのため、温泉に浸かるサルを見に行くのももちろん、暖かい時期に行っても、自然観察の場として有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
噴泉が大迫力の地獄谷
周辺にはいくつもの噴泉があります。約20mにまで噴き上げる噴泉は遠くから見ても、かなり迫力があります。浅間山噴火時は一旦止まったそうですが、その時期以外は約1000年もの間ずっと吹き続けているそうです。こういった長い年月にわたって噴き上げ続けている噴泉を目の前で見ていると、地獄谷の歴史や地理的な面白さをひしひしと感じ、とても趣深いです。
こんな姿やあんな姿のサルが…!
地獄谷野猿公苑へ続く遊歩道を歩くこと約30分、ようやくサルたちが集まる温泉スポットに到着します。人間になれているおサルさん、気づくと足元や真横にいることもあります。
おや、こんなところに…。
また、赤ちゃんサルを何匹も背負ったお母さんサルもいました。(思わず応援したくなりますね)
そして温泉地に行くと、この日は運が良かったのか、たくさんのおサルさんが・・・!
ん?ひときわ目力が強く、貫録をおびたおサルがこちらを見ているのは気のせいでしょうか。
こっちには仲良く2匹で温泉に顔を近づけている姿も・・・!
それにしても、気持ちよさそうな表情!珍しいサルの姿が見ることができ、見に行った甲斐がありました!
サルを見に行くときの注意点
1 ニホンザル及び周辺の動植物にエサを与えてはいけません
2 ニホンザルに触ってはいけません
3 周辺の野生動植物を採取してはいけません
4 屋外での飲食はご遠慮ください(飲食物の販売もしていません)
5 犬、猫等の動物の連れての入苑はできません(補助犬との入苑もできません)
6 山道や岩の上をあるくため、ヒールやサンダルなど軽装での入苑はおすすめしません
7 立地上、坂や段差、階段があり、車いす、カート等でのご利用はできません
8 衛生上、サルと一緒に温泉に浸かることはできません(温泉入浴施設ではありません)
9 セルカ棒の使用は禁止されています(サルに与えるストレス等を考慮したものです)
10 温暖な時期にはサルは温泉に浸かりません(サルが温泉に浸かるのは、冬の厳しい寒さを防ぐためです)
11 天候や季節によってはサルがいないことも珍しくありません(特に秋にはサルの行動が不規則になりがちです)
12 休苑日は設けられていませんが、自然災害や天候等によっては、予告なく休苑している場合があります
13 入苑は有料で大人800円、子ども400円です
アクセス方法
車で行く場合
信州中野インターを降りて8㎞先、地獄谷野猿公苑無料駐車場の上林温泉駐車場があります。
※上林駐車場から地獄谷野猿公苑まで徒歩約35分
公共交通機関で行く場合
東京方面から
・【東京】北陸新幹線(長野駅経由) 最速79分 → 【長野】長野電鉄特急 38分 → 【湯田中】バス 15分 → 【スノーモンキーパーク】徒歩 35分 → 【地獄谷野猿公苑】
・【東京】北陸新幹線(長野駅経由) 最速79分 → 【長野】志賀高原行き急行バス 41分 → 【スノーモンキーパーク】徒歩 35分 → 【地獄谷野猿公苑】
大阪・名古屋方面から
・【新大阪】東海道新幹線のぞみ 52分 → 【名古屋】中央本線 特急 2時間43分 → 【長野駅】長野電鉄特急 38分 → 【湯田中】バス 15分 → 【スノーモンキーパーク】徒歩 35分 → 【地獄谷野猿公苑】
・【新大阪】東海道新幹線のぞみ 52分 → 【名古屋】中央本線 特急 2時間43分 → 【長野駅】志賀高原行き急行バス 41分 → 【スノーモンキーパーク】徒歩 35分 → 【地獄谷野猿公苑】
新潟・北陸方面から
・【金沢】北陸新幹線 最速15分 → 【富山】北陸新幹線 最速48分 → 【飯山駅】志賀高原行き急行バス 34分 → 【スノーモンキーパーク】徒歩 35分 → 【地獄谷野猿公苑】
特に冬の時期は、車で行くと混みあっていることが多いため、公共交通機関のご利用をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、スノーモンキー(snow monkey)で有名な「地獄谷野猿公苑」についてご紹介しました。世界的にも有名となった、温泉に浸かるサルはここでしか見れません。遊歩道を歩いていくため、少し体力は必要ですが、珍しい景色を見る価値は十分にありますよ!また、サルは人間に威嚇してくるイメージもありましたが、ここのサルは基本的に穏やかで襲ってくることはありませんでした。それもおそらく、人間がサルに危害やストレスを与えるようなことがなかったからだと思います。これから観光に行かれる方も、ぜひ、温かい目でサルを見守ってほしいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。